株の夜間取引(PTS)とは?デメリットとメリットを比較
株式投資には興味があるけれど、時間がないから・・と諦めている人って
多いのではないでしょうか?
東京証券取引所が開いているのは9時から11時30分、12時30分から15時までとサラリーマンなら会社に勤めている時間にぶち当たっていますよね。
ですが近年、コンピューターシステムの発展により夜間など時間外においても
株取引ができるようになりました。
株の夜間取引の仕組みは、私設取引システム(PTS)を利用します。
私設取引システム(PTS)とは、各証券会社が独自に作った株の売買のシステムです。
PTSとはProprietary Trading Systemといいます。
通常の株取引が東京証券取引所を通して行われるのと対照的ですね。
サラリーマンの副業で株式投資をする人が多いのは、
株の夜間取引(PTS)があるからだと思います。
そんな株の夜間取引について調べてみました。
夜間取引(PTS)のデメリットは?
夜間取引(PTS)のデメリットは何になるのでしょうか?
最大のデメリットはやはり、証券会社の私設取引システムであるということもあり
利用者の人数が東京証券取引所に比べると圧倒的に少ないという点が挙げられます。
取引銘柄にも限りがあり、すべての銘柄で取引できるというわけではないです。
取引は株に限らず、売り手と買い手がいなければ
売買が成立しません。活発な取引が行われていないので
注文しても取引相手が存在しなかった、なんて可能性も出てきます。
また、流動性が少ないということもあり、証券取引所の相場と
ぜんぜん違う気配値での注文が出て、とんでもない値段で取引してしまって後悔・・なんてことがありえます。
値動きがめちゃくちゃになって、PTSでは上がっていたはずの銘柄が
翌日にはストップ安だった・・なんてことも私も経験しました。
確実に取引を実行させたいと思う場合には、
証券取引所を通して売買したほうが良さそうです。
夜間取引(PTS)のメリットは?
それでは逆に夜間取引(PTS)のメリットは何でしょうか?
何と言っても仕事が忙しくて昼間の時間がとれないサラリーマンでも夕方や
夜間の時間に取引ができるということでしょう。
また、夜間に取引できるということで、取引時間外に行われた企業の決算発表の後や、時差のある北米のマーケットが開いてから取引をすることができます。
企業の大事な情報って株価になるべく影響を与えないように、普通は東証の取引時間外に行うことが多いんですよね。
株式市場が動いている時も、PTSは開いています。
証券取引所の価格で2000円の株価が付いている時に、
PTSでは1950円で取引するといったような価格差を利用して儲けることも可能です。
他にも手数料が少し安いということもありますね。
夜間取引(PTS)が利用出来る証券会社は?
現在、PTSを運用している会社は、SBIの子会社である「SBIジャパンネクスト証券」と「チャイエックス」の2社のみになります。
もっとも、チャイエックスは機関投資家向けがメインなので、個人にとっては
SBIジャパンネクスト証券の一択でしょうね。
以前は大和証券が運営していた「ダイワPTS」、カブドットコム証券の「kabu.comPTS」、松井証券の「松井証券即時決済取引」など2011年まで7社ありましたがほとんど撤退。
理由は参加者が少なくて、証券会社が儲からないからのようです。
夜間もシステムを稼働させてお金はかかるのに、取引は閑散としていて
ペイできなかったんですね。それで唯一残ったのがSBI証券でした。
SBI証券
ということで、夜間取引のできるSBI証券の紹介です。
夜間帯19:00から23:59をの取引をナイトタイムセッションといいます。
手数料は、1注文の約定代金が10万円以下で税込み142円。
取引所取引の手数料が税込み150円なので、少しお安いです。
マネックス証券
マネックスの夜間取引はマネックスナイターという名前で運用されていたのですが
2011年12月をもってサービスを終了していますね。
楽天証券
楽天証券も同じく夜間取引のサービスを終了しています。
昼間の取引に比べてお得な面もある夜間取引。
海外で大きな動きがあっても次の朝を待たないで売り買いできるのはいいですよね。
ぜひ、試してみてはいかがでしょうか。